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墨絵の国へ

最初 訃報をみた時は声も無く肩が落ちた

力が抜けっぱなしだ

ミカが明るく唄う後で彼が爪弾いている



幸宏は大丈夫かな
トノバンが兎に角支えた あの精神状態の時代の彼を



私は 今日 あんまりもう綴れないや
でも書くのは逃げ場が無いんだよ 気持ちの



墨絵の国を繰り返して聴く
颱風歌を繰り返し聴く
黒船を鳥肌が消えない状態で聴く
タイムマシンにおねがいをやりきれない気持ちで聴く

色々聴く
これしか出来ないし










もう 当分 誰とも逢いたくない










トノバン 本当にありがとう
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by anitya_ocean | 2009-10-18 08:25

日の名残り

なんだかんだで暦も秋だ 
しかしこれは未だ秋じゃないな

一番好きな季節だから なかなか承知しない自分



随分前 友人が転職をした

そのパーティーにちょっと遅めに行ったら まあフルハウスで 嗚呼何て久しぶりなんだこの感じ と 入った途端泣きそうになった

友人が勤め上げた年月の数 薔薇を手渡す

ぐるりを見回せば 懐かしい顔やお馴染みの顔で埋め尽くされて 何だかとてものんびり出来た



皆 楽しそうに談笑していた
あちこちのテーブルへ行き 話に加わる
あまり最近言葉を交わさなくなった知人が 気付くと私が腰掛けて居た椅子にぼんやり座っていたので 私も横にぼんやり座った



大した話はしなかったが ある話題になった時 彼がぼつぽつ本音で語り始めた
私の夫の事だった

「良い奴だよ」
「まぁ 前のが酷かったから」
「んー・・・」
「興味あるんですか」
「何て言うのかなあ なんかね 居そうで居ないタイプ」
「へえ?」
「たまに ちきしょう って思うけどさ ホント居ないの ああいう男」
「ちきしょうとは・・・?」
「わかんない」
「私もわかんないよ それじゃ」
「兎に角 大事にした方がいい」

あーたも大事にしなさいよ しょっちゅう呑んだくれてないで奥さんを と 思ったが 話の端々で あ 成る程 と 喜ばしいと取って良い出来事があるのが分かった



話題が変わって 質問された事に答えると さっき迄のほろ酔い声が今迄彼から聞いた事も無い優しい声音に変わり

「それは違うよ」

と 私に言ってきたので 正直驚いた

「大丈夫だよ」

が 追加もされて 私はちょっとあっけにとられてしまった
正直 体が震えていてヤバいな と 思った時 体に似合わず大きな力強い手が私の頭を何度も撫でていた
その時はお互い無言だった
宴の終わりだ



夫が違うテーブルからゆっくり戻って来た
夫も酔っていた
知人が私の頭から手を離して俯いて残りのワインを呑み 夫が私の背中に手を当てて これまた俯いていた
三人とも沈黙だったのが実に自然で楽に気が抜けた



転職した友達は強い酒に潰されて姿が見えなくなっていたが そういうのも不自然ではなかった







わりと何もかもが自然な夜で この期に及んで皆の色々を知り 話しかけても立ち止まらない様な川の流れを見ている穏やかな諦観があった
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by anitya_ocean | 2009-10-17 12:43