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何故ドラムなのか

そこにドラムがあったから とは言わない

気がついたら いつもドラムに助けてもらっていたからだった



えー ベースでしょ やるならベース と 言われてもドラムだ



昔 師匠が静かな声で言った

「これで全ての世界が表現出来るんですよ」

同じことを考えていても黙って凝視していた



この無心の喜びは恐らく描くことよりもっと錨と翼を持つ
今年も未だ未だ何合目かは分からないけれど何合目も何も無い

精進に終わり無し
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by anitya_ocean | 2009-04-17 02:48 | Trackback | Comments(0)

サイダーの日々

地震が午後あった
震度1くらいかな

最近サイダーばかり飲んでいる
コップの中のそれがゆらゆら揺れて
地震がおさまってもまだゆらゆらしているので サイダーにしてみたらオオゴトなんだなあ と ぼんやり考えていた



暖かくなった公園の中に居た人々はあまり気付かなかったらしい
散歩や談笑ですでに体が揺れてるし










「地震来たね」



一緒のベンチに腰掛けていた友人だけが小さく呟いた



「仕方ないよね」



とも呟いていた










うん 仕方ない
サイダーを飲み干して頷いた
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by anitya_ocean | 2009-04-16 21:11 | Trackback | Comments(0)

World Sketch vs Daft Punk

この間 会社帰りの夫に「観たい映画があるのでHMVで購入して来て下さい」 と 携帯で説明しながら数枚見つけてもらった

店内に流れている曲が聴こえてきて どうもそれが気になる
心地良い

「今 流れてる曲 誰?」
「さあ?HOUSEだと思うけど・・・」
「HOUSEかあ・・・」
「買う?」
「・・・買っちゃうか お願いします」
「じゃあ 会計するから切るよ」



帰宅した夫から受け取った気になるCDは World Sketchの『Wonderful』という曲だった
携帯の向こうから聴いた音より遥かに心地良い

まさにWonderfulでヘビー・ローテーションでかけまくっていたら iTunesのトップ25の3位に達していた

このままでは1位の自分の曲の座を奪われてしまう 
個人的に大問題で悔しいのが本音だが Wonderfulの虜になった自分を受け入れるしか無いというか 心地良いのだからもう仕方が無い

さようなら栄光の日々(書いてて凄く馬鹿馬鹿しいけど自分の気持ちも良くわかる やはり自分は自分の事がかなり分かるものだ 都合の良い様に)



これを綴ってる最中も Jonathan Mendelsohnが清々しく力強く輝き声でWonderfulと唄っている
彼はSoul/R&Bシンガーの様だ 何だか安心した コンポーザーは日本人である 
良い人達だろうと思う
彼を起用したセンスにありがとうございます










夫が後日 頭の中で同じ曲がずっと流れて止まらないの と 発表された

え Wonderful? と 聞いたら いや One more time と 鎖骨を掻いていた

今頃 Daft Punk?!
何処でやられたんだ!?
困ってないなら流しておきなよ それに時が解決・・・と 言いかけた所で いや 別に困ってない と 冷蔵庫を開けながら答えていた



・・・じゃあ いいや 私も困ってないから
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by anitya_ocean | 2009-04-15 17:16 | Trackback | Comments(2)

画壇の時々

論破するつもりもされるつもりも無いんだけど 載せたくなったから載せておく



群がって来る人達は
群がって居る人達は

自分が持て余すものを他人に審判してもらい 一喜を忘れ 一憂に囚われる

仕組みの性を対岸に放って眺めるばかり
拾いに行けよ
犬に喰われちゃうぞ



百も承知なのか 微塵も想像しないのか
撃墜と墜落の重さは量るものでは無いのに 何故 力をたやすく壇上に置きたがるのか

慣れてないから?
慣れすぎてるから?

浅ましく着色された句点は泥酔者の笑顔に似ている
そんな声で「おめでとう」なんて言うなよ 気の毒な場所にするなホントに



溜め息と諾と観念の三叉路に高価な酒が運ばれて来る



歯を磨いて
顔を洗って
風呂に入って
食事をして
深呼吸を孕んで

毒を飲むのは止めて 紛い物の勝者になるのに躊躇して 少し
少し哀しいことに耳を傾けて八つ当たりはその辺に駐車させておきなよ



好きで描いてる訳じゃないって言葉は何だか
好きで生まれて来た訳ではないと食って掛かってるみたいだ
望んで生まれて来た事にちょっと振り向いてみてもいいんじゃないのか



全うしたら二度と生まれて来ないかもしれない
どうなるのかは全く解らないけど勘は捨てないよ
同じ轍を踏むとしても そうとは知らず終わりまで描くよ
程々に根を詰める
後は暫く何処かで時をもらう
引っ越しと同じで少しぼんやりしたいから



好きな銘柄ではない液体を無理して開けなくても後に珈琲と焼き菓子があるよ
疲れたら甘い物が美味しい






森に行くと 誰かが言った

切り株に芽生えた緑に触れるのかな
描けばいいと思うよ また
臆せず悲鳴くらいあげても構わないと思う




















多分 これは自戒だな
あまりもう派閥は見たくないけど 無かったことにするのがとても嫌いだから自戒する
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by anitya_ocean | 2009-04-11 13:28 | Trackback | Comments(0)

鉛の箱のそのまた向こう

「○○歌ってた人でしょ?俺 入って来た時に」

某所でいきなり某ギタリスト(以下 某人)が尋ねてきた
彼の息子もギタリストである

「うん そうです」
「吃驚したから」
「吃驚?それはまた吃驚です はじめまして」
「はじめまして!いや 悪い意味じゃないよ それじゃね!」

気さくな優しい笑顔に も一度吃驚した



暫くして奥に居た彼が

「ギター弾いてやろうかー?」

と これまた輪をかけて気さくにステージに上がったので 皆 喜びの吃驚をしていた
かなりの長尺でしまいにはドラムも叩いていたので 続けざま 皆吃驚していた

ギターとヴォーカルのイメージと 某番組の彼の特集を何年も前に観て 私は絵のスランプから脱出成功した事を伝えたかったけど いいやそれはもう と 腰を落ち着けてじっくり聴かせて頂いた



彼が喝采を浴びて席に戻る途中 私の席で立ち止まって
「えーと 名前・・・」
と 言う単語がやっと聞き取れたので
「○○です」
と答えた
「○○さんね 分かった!」
握手を固くしてくれて 肩を数回叩いてきた
彼はしらふだった



某人がギターを弾いた場所のバンマスが フロア奥の壁にもたれて腕を組み 彼のステージを凝視していたことをぼんやり思い出す
バンマスがその日はある人に匙を投げて演奏中止になった驚愕の瞬間をゆっくり思い出す

バンマスは何かを決意している横顔に見えたので声をかけることは出来なかった
もともと声をかけ辛い人なので益々無理だった

そんな混沌の中で思ったよりほんの少し背が低くはあったが すらりとした彼から折角言葉をもらったのに 何だか胃の中に表現し難い鉛がある様で居心地悪いな と 感じたまま時間が過ぎていった



私は某人が与り知らぬ所で危機を救ってもらい この人が父親ではなく叔父さんさんだったらなァ と何度もその録画を観ていたっけ
けれどその時の頭の中はバンマスがキーボードの椅子にやる気を無くして腰掛けてしまった事でいっぱいだった

その晩 某人が来訪するお忍びは社長と幹部と店長と私と夫丈にしか耳打ちされずスタッフは知らなかったらしい
通りかかったスタッフにあっさりと伝えたら ええええ と 小さく叫んでスタッフルームに駆け込んで消えてしまったので やっぱり ええええ な人なんだなあ と 感心した



少し憮然としたステージの後に某人が来てしまっても バンマスは凛とした表情で壁にもたれかかって正面を向いていた
私も奥に用事があったので少し距離を置いて同じ壁にもたれて某人を観ていた
ギターの善し悪しは未だ未だな自分なので ああ この曲いいなァ とシンプルに思いながら聴いていたけれど 気付いたらバンマスは何処かに消えていた



何故だか解らないけれど  寂しく思った
もしバンマスが居なくなったら此処はどうなるんだろうと










帰り道 更に某所に立ち寄ったら社長と珍しく幹部が居た
おお と 彼等は手を挙げて 今ミーティングしてた と 機先を制した
何の?と聞いても いや 今日の在り方っつーか イタイ素人客の話よ と陽気だった

さっきまで眠そうだった夫は社長が好きなので珈琲を頼む筈がビールになり打って変わって楽しそうに会話を弾ませていた



社長が 今日はごめんね と言ってきた
いやラッキーだったよ ドラム叩くのは初めて観た と返すと そう言ってもらえると助かる と幹部が呟いた
彼はどうだった?と社長が質問してきたので バンマスの事をまだ考えながら カッコよかったし優しいし凄いね と 某人について答えた



バンマスは単に某人の技術を同業者として観察していたのかもしれないし 成る程そこでアレがナニにこうくるわけね とか思っていた丈なのかもしれない

でもあの時の横顔は多分私しか見てないし知らないのかと思うと 少し嫌だった










某人来訪の数時間前の とあるセッションで
「やめよう!フォロー出来ない これは!」
と ある人に叫んだのが強烈に心に刻まれて バンマスを心配する権利のある人は他にもしっかり居るのにどうしても胸騒ぎがした
予感と言った方が適切かな
居なくなる と 思った



確かに 見切りをつけられた人は酷いプレイヤーだったのだけれどプロではない
だからプロであるメンバー達は何が何でもフォローしなくてはプロではなくなる

私はずっと煙草を吸いながら これは早く片をつけないとまずいのではなかろうか と 身の程知らずの危惧があったが的中した

バンマスがストップをかけない限りメンバーは延々と探りながらプレイを続けなければならないし 彼は責任者として指示を出したのだと思うが どうも投げやりの感が見られた

誰だって心に天気はある
邪推や取り越し苦労をしても仕方が無い
当たり前の事を思った
けれど リーダーの一言で各自のパートを集中して保ち続けたメンバーの誇りがチャラになったのにがっかりした


私はバンマスを尊敬していた
勝手に尊敬して勝手に失望するのは本当に質が悪いな と 自分にもうんざりした



でも 今日はそれでいい と 好きな色を思い浮かべながら反芻を止めた



多分 東京一美味なモスコミュールをkちゃんに おかわりっと言い
はいっ と 明るくkちゃんは笑顔で絶品を同じ様に作ってくれた




















もう 今はバンマスは居ない
でも 皆それぞれのペースできちんと精進している
何故 バンマスが居なくなったのかは誰も口にしない

私もメンバーにあの時の横顔のことは口にしない
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by anitya_ocean | 2009-04-09 20:24 | Trackback | Comments(0)

爪弾く鳥

白をひいて
白をぬって

もっと白を丁寧に重ねて

太陽が出たら陰が出来て黒を知って
振り返ったら白はきちんと居て

白と黒を憶えて



白を
黒を



先ずは抱き締める Fのコードを
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by anitya_ocean | 2009-04-09 02:36 | Trackback | Comments(0)

そんな彼も立派に独立した模様です

以前 三年間続けたブログの記事に懐かしいものがあったのでupします
ほとんど保存していないので何を日々綴ったのかはあんまり憶えていません

r もし君がこの記事をこのブログの存在を知っていたら 私の新しい携帯の方に連絡して下さい って 妙な出だしだけど 元気でいることを祈っています












昨年末 rにメールを出した

何日経ってもレスが無いので 多忙なんだナ と それでも寂しい思いを抱えていたら ある日の昼下がりメールの着信音がなった
家族からかなと思って開いたらrだった

普段は一〜二行しか言葉を綴らない彼なのだがその日は何行にも及んでいた
最初の出だしが胸を貫いた

『新年そうそう誤って漂白剤を飲んでしまった 死ぬかと思った』

大事な友人からこういう報告を知らされた時 持っている携帯をショックで床に落とすのかなと思ったけれど 私は恐ろしい怪力で機械を壊さんばかりに握りしめて画面から目を離せなかった

最後の下りは

『anityaはどんな一年になるかなー?
 今年も面白可笑しい年になりますように』

と 括られてあった

今すぐrの店にとんで行きたい衝動に駆られたが物理的に無理だ
私は彼の就寝時間の終了を待って電話してみようとずっと煙草を吸ったり猫の寝顔を眺めていた
もし入院でもしていたら・・・
このメールが誰かが代理で打ったものだとしたら・・・



部屋の掃除をした
絵筆で綺麗な色を作りボードを埋めていった
音楽は一切かけなかった



ひたすら画に集中していると電話が鳴った
夫かな と思って開いたらrの名前が表示されていた
もしもし を 言わず聞かず 開口一番私は

「あけましておめでとうございます!!」

と 大きな声で言った



次に出て来るのがrの声でありますように
他の誰かではありませんように



「おお」



rの声だった
外の音が聞こえる
寒さに対する息づかい
歩行している足音と車がその横を走り去る気配



私はそこで初めて自分の体が震えているのが分かったし 気付いたら床にへたりと座り込んでいた



「大丈夫か」
「うん 死ぬかと思った」
「何でそんなの飲んだの」
「漂白中の茶碗に酒注いで飲んじゃった 一口で吐き出したけどね 指突っ込んで更にまた無理矢理吐いた」
「胃洗浄した?」
「いいや まあ一口だったし」
「牛乳 解毒作用あるから」
「へえ」
「もうもうもうもう」
「俺 あの味一生忘れない」
「一生すんじゃないよ 何でよ 事故?」
「どうして俺が自殺願望持たなきゃならないの 事故だよ」
「酔っぱらって うっかり?」
「まあ そんな感じ」
「・・・・・」
「今 出勤してるトコ」
「大丈夫?」
「今日は客が多そうだから早めに行って仕込みしなきゃで」
「そっか」
「ソッチ 元気ー?」
「ん?んー まあ」
「うー さみー・・・」
「皆 元気?」
「ん?知らない」
「知らないって?」
「会ってねぇもん」
「・・・あ そう・・・」
「・・・・・」
「絶対もう飲まないよね」
「漂白剤?飲まないよ」
「事故だよね」
「事故だっつってるじゃん」
「分かった」
「あ メールありがとな」
「うん 電話ありがと 吃驚した」
「ん?」
「rが電話してくるのって滅多に無いし 『事故』にもたまげたし だ」
「はは」
「体 気を付けて」
「おお anityaもなァ」
「そっち寒いみたいだね」
「さみーっつったじゃん」
「うん」
「んじゃなー また連絡ちょうだい」
「うん 体 気を付けて」
「うん」
「うん」



電話を切って猫の寝顔を暫く眺めた







説明があざとくなるから止しておくが 何やら色んな思いが指先をこめかみに運び
それが去ってゆくまで暫く無言で泣いた
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by anitya_ocean | 2009-04-08 18:10 | Trackback | Comments(0)

弦を合わせろ!

時々 悲しいことが起こります

生きてりゃ当たり前です

時々 嬉しいことが起こります

生きてりゃ当たり前です

中庸という字をカーボン紙無しで果てしなく書き取りする夜を超えて超えてまた超えて










簡単と難儀の緯度は何処だろ










とりあえず慟哭も謳歌も大変だよ!!
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by anitya_ocean | 2009-04-04 01:14 | Trackback | Comments(0)